神戸市の空き家活用事例!補助制度を使って利回りを高める方法の画像

神戸市の空き家活用事例!補助制度を使って利回りを高める方法

空き家問題

瀧花 隆

筆者 瀧花 隆

不動産キャリア13年

使っていない実家や、相続したままの空き家をどうするか悩みながら、気づけば数年が過ぎてしまった。
このような相談が神戸市でも年々増えています。
ただ放置を続けると、老朽化による思わぬトラブルや、行政指導、固定資産税などの負担が重くなるおそれもあります。
一方で、空き家活用の事例や補助制度を上手に組み合わせれば、手元資金を抑えつつ利回りを確保し、地域にも喜ばれる活用方法を選ぶことができます。
本記事では、神戸市が進める空き家対策のポイントから、具体的な活用パターン、利回りの考え方までを、初めての方にも分かりやすく整理してご紹介します。
所有する空き家の活用に一歩踏み出したい方は、ぜひ読み進めてみてください。

神戸市の空き家事情と放置リスクを正しく知る

神戸市が公表している最新の資料によると、市内には居住や売却などに活用されていない空き家や空き地が相当数存在し、人口減少や世帯構成の変化により今後も一定程度の増加が見込まれています。
特に築年数が古い住宅や相続後に利用方針が決まっていない物件は、管理が行き届かず老朽化が進みやすい状況です。
このような空き家が増えると、防災、安全、景観などの面で地域への影響が大きくなるため、神戸市は長期的な対策計画を策定し、段階的に取り組みを強化しています。
所有者としては、市全体の動向を踏まえ、自身の物件をどう位置付けるか早めに考えることが重要です。

空き家を長期間放置すると、雑草の繁茂や不法投棄、建物の劣化による倒壊危険などが生じ、近隣から行政への相談や苦情につながることがあります。
神戸市では、空家等対策の推進に関する特別措置法に基づき、適切な管理が行われていない物件に対して、指導や助言、勧告、命令などの措置を段階的に行う仕組みが整えられています。
特に「特定空家等」に該当し勧告を受けた場合には、土地の固定資産税に適用されている住宅用地の特例が外れ、税負担が一般的に約3.5倍となるケースがあるため注意が必要です。
行政指導や税負担の増加を避けるためにも、早い段階から維持管理や活用方法を検討しておくことが大切です。

神戸市は「神戸市空家空地対策計画(2026~2035年度)」を策定し、空き家や空き地の発生抑制、適正管理、利活用促進を総合的に進める方針を示しています。
この計画では、危険な空き家への対応だけでなく、地域活動や子育て支援などに活用できる空き家を増やし、まちの魅力向上につなげることも重視されています。
所有者に対しては、情報提供や相談窓口の整備、活用や解体を後押しする支援制度を通じて、早期の判断と行動を促すことが柱とされています。
したがって、空き家や空き地をお持ちの方は、この計画の方向性を理解したうえで、自身の物件を活用するのか、解体や手放すのかといった選択肢を整理しておくことが重要です。

項目 現在の状況 所有者の留意点
空き家・空き地の数 今後も一定の増加見込み 早期の活用方針の検討
放置による影響 安全性・景観の悪化懸念 定期的な管理と点検
行政の対策方針 2026~2035年度計画に基づく推進 計画内容と支援制度の把握

神戸市の空き家活用応援制度と各種補助の基礎知識

神戸市の空き家活用応援制度は、空き家を地域活動や社会貢献の場として再生するための支援策として位置付けられています。
交付要綱では、居住その他の使用がされていない建築物を空き家と定義し、国や地方公共団体が所有・管理する建物は対象外とされています。
また、市街化区域内にあることや、社会貢献活動や地域活動の拠点として継続的に利用することなど、用途や活用内容にも要件があります。
このような条件を満たすことで、片付けや改修などの費用について補助を受けられる可能性が高まります。

続いて、具体的な補助メニューとしては、建築家との協働による空き家活用促進補助、空き家地域利用補助、維持費用補助などが用意されています。
空き家地域利用補助では、地域活動や社会貢献活動のために行う片付けや改修費用が対象とされており、一定期間以上の継続利用が求められます。
また、所有者が無償で空き家を貸し出す場合には、固定資産税や家屋の維持費相当額を支援する維持費用補助も用意されている点が特徴です。
これらの補助を組み合わせることで、初期負担を抑えながら、地域に開かれた拠点づくりを進めやすくなります。

一方で、老朽空家等解体補助制度は、活用が難しい腐朽・破損の進んだ空き家を対象としており、解体費用の一部を支援する仕組みです。
例えば、1986年12月31日以前に建てられた建物で、老朽化が認められる空き家を原則として全て解体する場合に、床面積に応じて最大60万円(一定条件で最大100万円)の補助が受けられます。
また、他の解体支援制度との併用が制限される一方で、税制面では空き家・空き地を売却した際の特別控除などが別枠で用意されています。
このため、活用応援制度での再生と、解体補助や税制優遇を組み合わせた整理のどちらが適切か、長期的な活用方針に沿って検討することが大切です。

制度名 主な対象内容 活用・併用の考え方
空き家活用応援制度 地域活動拠点としての改修支援 活用を前提に補助を受ける選択肢
維持費用補助 無償貸与時の固定資産税等支援 賃料を取らず地域に提供する場合向き
老朽空家等解体補助制度 老朽空き家の全解体費用の一部 活用困難な空き家の整理に活用

空き家活用の代表的パターンと利回りの基本的な考え方

空き家活用と一口にいっても、居住用として家族や親族が住む使い方、賃貸用として家賃収入を得る使い方、地域利用として地域活動の場として無償や低廉な条件で貸し出す使い方など、いくつかのパターンがあります。
それぞれに必要となる改修内容や維持管理の手間、将来の出口戦略が異なるため、どのパターンを選ぶかによって資金計画や利回りの考え方も変わります。
まずは、自身が重視したいのが収益性なのか、社会貢献なのか、または家族の暮らしなのかを整理し、そのうえで活用方法を検討することが大切です。
この整理ができていると、後で補助制度の活用や専門家への相談もしやすくなります。

利回りを考えるときには、空き家の取得費用だけでなく、改修工事費、登記費用、火災保険料などの初期費用と、固定資産税や保険料、修繕費、管理にかかる交通費などのランニングコストを合計して把握する必要があります。
賃貸用として活用する場合は、想定家賃や空室期間を踏まえた年間家賃収入を見積もり、そのうえで単純利回りや実質利回りを試算します。
一方、地域利用として無償で貸し出す場合は、直接の家賃収入は見込まない代わりに、固定資産税相当額などを補助する制度があるため、それを差し引いた実質的な持ち出し額を確認することが重要です。
こうした整理を行うことで、数字に基づいて活用パターンを比較しやすくなります。

空き家活用応援制度では、改修費や維持費の一部が補助されるため、自己負担分が抑えられ、同じ賃料水準でも利回りが改善しやすくなります。
例えば、改修費用の一部に補助金が充当されれば、初期投資総額が減少するため、年間家賃収入が同じでも単純利回りは高くなります。
また、地域利用として無償貸与を選択した場合でも、維持費用補助によって固定資産税相当額の補填が受けられれば、長期的な保有コストを抑えながら建物の劣化を防ぎ、将来の売却や別の活用への転用もしやすくなります。
いずれの場合も、補助金を前提に資金計画を組む際には、募集期間や上限額、対象経費などの条件を事前に確認し、手元資金や借入れとのバランスを冷静に検討することが大切です。

活用パターン 主な収益・効果 利回り・費用の考え方
居住用として活用 家賃負担の削減 支出削減分を実質収益と把握
賃貸用として活用 家賃収入の確保 初期費用と年間収入で利回り計算
地域利用として活用 地域貢献と建物維持 補助金活用で実質負担を試算

神戸市で空き家活用を進める具体的ステップ

最初の一歩として大切なのは、空き家の現状を正確に把握することです。
権利関係では、名義人が誰か、相続登記が済んでいるか、共有者がいるかなどを確認する必要があります。
建物状態については、老朽化の程度や雨漏り、構造の劣化などを専門家に点検してもらうと、改修費用の見通しを立てやすくなります。
さらに、周辺の生活環境や公共交通へのアクセスなどエリア特性も整理し、どのような活用が現実的か検討しやすい土台を整えることが重要です。

次に、現状把握の内容を踏まえて活用方針を固めていきます。
居住用として使うのか、賃貸として貸し出すのか、地域活動の場として提供するのかなど、目的を明確にすることで、必要な改修内容や予算の組み方が変わってきます。
神戸市では、空き家・空き地の活用に関する相談を神戸市すまいの総合窓口で受け付けており、空き家等活用相談窓口で個別の状況に応じた助言や情報提供を受けることができます。
また、空家空地対策計画では活用促進や補助制度の方向性が示されているため、制度の活用可否や手続きの流れを事前に確認しておくと、計画をスムーズに進めやすくなります。

さらに、空き家活用を長期的な視点で捉え、失敗を避ける工夫も欠かせません。
例えば、老朽化が進んだ建物については、活用よりも老朽空家等解体補助制度を利用して解体し、将来の活用や処分の選択肢を確保する方法もあります。
運用開始後は、定期的な点検や修繕費用を見込んだ資金計画を立てることで、思わぬ出費を抑えやすくなります。
また、将来売却や相続を行う可能性も踏まえ、活用方針の見直し時期や出口戦略をあらかじめ検討しておくと、状況の変化にも柔軟に対応しやすくなります。

ステップ 主な確認内容 意識したいポイント
現状把握 権利関係と建物老朽度 相続登記と安全性確認
方針決定 活用目的と必要改修 相談窓口と補助制度確認
長期運用 維持管理と資金計画 将来売却と解体選択肢

まとめ

空き家は放置すると固定資産税の負担増や行政指導などのリスクが高まり、資産価値の低下も避けられません。
一方で、空き家活用応援制度や解体補助、税制優遇などを上手に組み合わせれば、初期費用を抑えつつ賃貸や地域利用で安定した利回りを目指すことも可能です。
大切なのは、権利関係や建物の状態を丁寧に整理し、将来の出口戦略まで見据えた計画を立てることです。
当社では、活用方針の整理から補助制度の情報提供、収支シミュレーションまでワンストップでサポートいたします。
空き家について少しでも不安や疑問があれば、まずはお気軽にご相談ください。

お問い合わせはこちら

この記事の執筆者

このブログの担当者 瀧花 隆 

◇ 保有資格

宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザー


◇ キャリア:13年

神戸市兵庫区を拠点に、神戸市の不動産売却・不動産購入をサポートいたします!

大手不動産会社で働いていた経験を生かして、お客様の不安を解消し『VanLugnaに頼んでよかった』と感じていただけるよう全力でサポートさせていただきます。

まずはご相談からお待ちしております!!

【おすすめの関連記事はこちら】

※不動産売却の情報

※不動産購入の情報

※不動産投資の情報

”空き家問題”おすすめ記事

  • 神戸市の空き家を放置するリスクは?活用アイデアや制度を紹介の画像

    神戸市の空き家を放置するリスクは?活用アイデアや制度を紹介

    空き家問題

  • 神戸市で増える空き家の負動産問題とは?相談窓口や支援策も紹介の画像

    神戸市で増える空き家の負動産問題とは?相談窓口や支援策も紹介

    空き家問題

もっと見る